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ベンチャー企業で働く学生のブログ

東京のベンチャー企業でインターン中。就職活動やキャリア、読んだ本、ニュースなどについて、日々考えたことを発信していきます。読者登録はお気軽にどうぞ。

自己分析でやりたいことは見つかるか~就職活動の落とし穴!?~

キャリア 考えたこと

1. 前説

『夢があふれる社会に希望はあるか』を読んだ。なぜこんなにも夢を持つことがいいこととされるのか。現代社会における「夢を持つ圧力」への疑問から、夢の持ち方までを論じた書である。筆者は、夢を持っている子どもが年齢を重ねるにつれて減っていくこと、また、夢が実現していなくてもそれなりに満足したキャリアを歩んでいることをデータで示し、必ずしも夢が人にとって重要ではないのではないかと問題提起している。
そして、夢を持つことが「良いこと」とされ、夢を持っていない人を追い詰めることに対して否定的な立場をとっている。
 「夢なんてなくたって幸せになれる」。それはそうであろう(※これは「夢を持つべきという主張」に対するアンチテーゼであるわけで、「夢を持つ/持たないがいいことかどうか」という議論ではない。)。すなわち、社会的な風潮が議論の対象になっている。

2. 夢はどこから生まれるのか

 私はそんな社会学的な(?)本書を読みながら、夢の源泉について考えていた。すなわち、夢はどこから湧いてくるのかということだ。当たり前だが、夢は個々人の中から出てくる。しかし、本当にそうだろうか。なぜその人は夢が湧いてくるのだろうか。

 ここで、将来の夢がパン屋さんである少女を例にとって考えてみる。「パン屋さんになりたい」と語る少女は、なぜ「パン屋さんになりたい」と思うのだろうか。これには2つの要素が必要である。①パン屋さんを「知っている」こと②パン屋さんに「憧れている」こと。夢の源泉を考えることは、人が「物事を知るプロセス」と「何かに惹かれるプロセス」を考えることにほかならない。

 物事を知る(経験も含む)こと。それは社会との関わりがあって初めてできることである。家に引きこもって、文字通り何もしなければ、パン屋という職業を知ることも、そもそもパンがあることも、そのパンが誰かによってつくられていることも知りようがない(文字通り何もしなければ、である)。したがって、物事を知るプロセスは、内発的であることよりも、社会的なものである。知識や経験は、社会と関わる(=生きる)ことを通じて初めて得られるものである。
 ここで言いたかったのは、夢とは社会で生きているからこそ生じるということだ。「惹かれる」という事象がどのように生じるのかは正直定かではないが、少なからず、一定程度のインプットなしには生じ得ない。さらに「一定程度」の時間も人により個人差があるだろう。小学生時代からサッカー選手になりたくてずっとプロを目指せる人もいれば、小学校の時に夢などない人もいる。
 ありたい姿はその人の中に絶対あるはずだという主張は、ともすれば誰かを苦しめることになるかもしれない。まだその人が、いずれ夢になるものと出会っていないかもしれないからだ。

 話が本書の主題とは逸れたが、このことは、キャリア教育やコーチングに関心を寄せてきた自分にとっては重要なテーマだった。昨今、考えることの重要性、内省することの重要性が至る所で叫ばれている。そんなときこそ、インプットの重要性に思いを馳せてみてもよいのではないだろうか。

 

 3. やりたいことがない人へ

 「やりたいことがない」。これは、就職活動をはじめとして、将来の意思決定を迫られた人ならばほとんどの人が直面する課題だろう。先の話を踏まえれば、やりたいことがないのは、まだやりたいことに出会っていないからかもしれない。

 就職活動を進める方は、社会・今後の社会動向・業界・職種などを学んでいるだろうか。社会がどのように変化しようとしていて、そこでどのようなニーズが生まれてきて、どんな仕事が重要になってくるのか、考えたことはあるだろうか。もしこれらについて無知であるならば、そもそもやりたいことなど知りようがないだろう。キャリアはどのような要素で成り立ちどのようなことを考えるべきか知らなければ、キャリアなど描けないだろう。

 やりたいことがない人は、自己分析を一旦やめて、色々な社会人に会ったりセミナーに行ってみたりしてはどうだろうか。私がどのようなインプットをしてきたかについては、次回書くこととする。繰り返すが、ここで言いたかったのは、十分なインプットなくしては、やりたいことなど出てこないということだ。

 

4. じゃあお前はどうなんだ?~自戒を込めて~

 私もまだまだ大学生である。就職先は決まっているものの、まだまだ経験も知識も少ない。ビジネス経験と呼べるようなものは、インターンでの約1年くらいしかない。それでも、様々なことをインプットし、考え、意思決定したつもりである。

 このブログ読者に就職活動中の学生、これから就職活動をする学生がいることを信じて、次回、自分の就職活動を振り返ってみたいと思う。キャリア選択にあたって、自分がどのようなことを学んできたのか、どのようなことを考えてきたのか、まとめてみることにします。お楽しみに!