有名企業について考えてみた
少し煽りみたいなタイトルになりましたが、この投稿に仮想敵がいるわけではありません。私は単純に、「有名企業がすごい」と思われがち、安泰だと思われがちな状況が興味深いと思っているだけで、それについて考えてみようと思ったがこの投稿の背景です(笑)決してすごくない、安泰ではないと思っているわけではないのであしからず。
2016年版、有名企業ランキング
就職活動の時期になると、毎年発表されるのが、この就職人気ランキングです。学生が就職したいと思っている企業を答え、その集計結果がこのランキングだと思うのですが、今年はこんな感じになっています。
1位:三菱商事
2位:伊藤忠商事
3位:三井物産
4位:東京海上日動火災保険
5位:住友商事
6位:丸紅
7位:三菱東京UFJ銀行
8位:みずほフィナンシャルグループ9位:三菱UFJ信託銀行
10位:三井住友海上火災保険
(ダイヤモンド就活ナビ2018:ダイヤモンド就職人気企業ランキングより引用)
どの会社になるかという個別具体の話は、インタビュー対象である学生の母集団にもよると思うので言及しませんが、いずれも有名企業であることは間違いありませんよね。こうした企業に入りたいと回答しているのはどうしてなのでしょうか?
そもそも有名企業に本当に行きたいのか怪しい
そもそも別にそれほど行きたいと思っているわけではなく、知っている企業の中からマシだと思う企業を回答しているパターンがこれにあたります。ただ、これは、そもそも就職先候補の選択肢を広げるという発想がなく、自分(多くの場合社会経験がない!)が知っている選択肢の中から選ぼうとしているところに、少し問題があるように感じます。これは学生の問題もあるかもしれませんが、就職活動の構造的な問題もあると思います、この話も機会があれば考えてみたい。
「自分が知らないからと言ってイマイチな企業であるとは限らない」
という考え方は持っていてもいいと思います。
有名企業であるとはどういうことか
さて、得票数によるランキングは、その知っている人が多ければ多いほど有利に決まっているので、企業規模と人気はある程度相関があるのは間違いないと思います(厳密に言えば、企業規模が大きい方が小さいよりもそこを知っている人やステークホルダーが増える、したがって好きである人も増える傾向にある)
まあ、以上の話を踏まえると(論理展開はヒジョーに雑に書いています)、規模と知名度と人気はある程度関係がありそうです。
では規模が大きいとはどういうことでしょうか。
規模を何で測るかにもよりますが、一般的には売上か社員数かと思います。売上か社員数が伸びてきたということは、”過去”にすごい成長・成功を収めてきたということでもあります。
有名企業の今後
さて、これまで述べてきたように、有名企業とは、乱暴に言えば”過去に”成長してきた企業のことでしょう。未来がどうなるかはまた別の話です(もちろん有名でない企業についても、未来がどうなるかは、過去どうだったのかという要素だけでは判別できません)。未来にどうなるかは、これから人々は何を求めていくのか、テクノロジーがどうなるのか、それに対してどんな価値を提供していくのかということで決まってくると思います。そもそも企業という枠組みすら問い直されるときが近づいてきているかもしれません(これについても色々思うことがあります)
未来のことは分からない一方、過去のことは誰もが少し調べればわかります。しかし、過去だけを見て未来を決めるのは、少し安易なのかもしれないと感じる今日このごろです。
ではでは。まとまりのない文章ですみませんでした(笑)