ベンチャー企業を成長させるには『ザ・会社改造』(三枝匡)
400ページ以上もある、ボリュームのある本『ザ・会社改造』(日本新聞経済新聞出版社)を呼んだ。これは、筆者である三枝匡氏が、当時社員340名程度だったミスミを、社員1万人超のグローバルカンパニーまで成長させたストーリーを再現したものである。物語形式で進むので非常に読みやすく、400ページもある本にしてはすらすらと読めた。
リアルで具体的なストーリーが展開されていく中で、三枝氏が経営者として考えていたことや知見についてもまとめられており、物語としても、経営や戦略を学ぶ本としても活用できる。
本書の中で一貫して言い続けていることは、「勝てる戦略をロジカルに構築すること」「成長のためには変化し続けること」だと思う。
ベンチャー企業で働いている(経営者ではない)人目線からすれば、自社の現状の戦略や今後成長していくための戦略について考えながら読むと理解しやすいだろう。