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ベンチャー企業で働く学生のブログ

東京のベンチャー企業でインターン中。就職活動やキャリア、読んだ本、ニュースなどについて、日々考えたことを発信していきます。読者登録はお気軽にどうぞ。

【就職活動】自己分析の注意点 価値観がわかっても・・・

就職活動中よく聞く言葉、とりわけ、就職活動になって初めて聞く言葉。その1つは間違いなく「自己分析」でしょう。「自己分析もうやった?」「一緒に自己分析やろう!」などという会話は就職活動を経験した人なら一度は聞いたことがあるかもしれません。自己分析は、選考対策という文脈で使われることも多いですが、一方で、単純に、自分と適性のある職業や企業を探す際の分析ツールと捉えることもできますよね。

さて、今日は自己分析のやり方を考えてみたいわけではなく(笑)、自己分析でできること・できないことを考えながら、就職活動でより良い意思決定をするためには何をすべきか、考えてみたいと思います。

 

1. 自己分析とは

自己分析とは、色々な定義があるしやり方も様々ですが、ざっくりと言えば、「自分を知ること」だと思います。自分はどんな時に頑張れるのか、自分はどんな性格か、自分はどんなことに問題意識があるのか、何を好きだと感じ、何に嫌気がさすのか・・・。基本的にはこのようなことを明確にし言語化することが自己分析だと思われます。

就職活動という文脈においては、「自分に適した企業・職業を見つけるために、自分自身の価値観や性格、欲求を知ること」だと言えるでしょう。このように、自己分析によって、自分が活きる上で大切にしたいことが(改めて)見えてくることがあります。自分の物事の判断基準を明確にすることは、間違いなく就職活動における意思決定にも役立つはずです。例えば、めちゃくちゃお金持ちになりたいと思っている人は、めちゃくちゃお金持ちになれる職業を探せばよいのです。

 

2. 自己分析でできないこと

さて、先ほどの例で言えば、自己分析で明らかになることは、「自分が経済的に豊かな生活がしたい」ということです(「こんなの自己分析なんてしなくてもわかるじゃん!」と思う方がいるかもしれませんが、「お金持ちになりたい」と漠然と思うのではなく、お金持ちになることでどのような生活を送りたいのか考えることで改めて「自分はお金持ちになりたい」と納得できるのは、非常に有意義だと思います)。

裏を返せば、自己分析では、「自分の価値観(例で言えば、経済的に豊かな生活が送りたいこと)」までしかわからないのです。もっと言えば、自分の価値観に合う具体的な選択肢は、いくら自分を深掘りしても出てくることはありません。私はこれを、就職活動の「罠」だと思っています。

 

3. 抜け出せないバイアス

罠だと思うのには、2つのワケがあります。

1つ目は、価値観を丁寧に深掘りしようとしないことです(これは自己分析の限界とは直接的には関係ないですが)。例えば、お金持ちになりたい人は、どうしてお金持ちになりないのでしょうか?何が欲しいのでしょうか?何が満たされるのでしょうか?これらに答えられないときは、お金持ちになることが自分の価値観ではないかもしれません。就職活動における判断軸に、「安定」「成長」「高給」など、いくつか典型的なものがあるおかげで、人々は、それが自分のニーズだと思ってしまいがちなのです。「いい企業」ともてはやされていると、それが社会的に良い企業なのか、私にとっていい企業なのかわからなくなってしまい、結局それらを混同してしまいます。改めて、「”自分は”どんな生活を送れたら幸せだと思うのか」ということを、じっくり考えてみる必要があるのではないかと思っています。

2つ目は、自分の価値観を満たせる企業を無意識的に知ってしまっている上に、それが必ずしも正しいわけではないということです。例えば、給料がめちゃくちゃ高い会社はどこでしょうか?なんとなく、銀行や商社などが思いつくかもしれません。しかし本当にそうでしょうか?本当にそれだけでしょうか?私たちは、「これまで」、特に親世代のものの知識が無意識に刷り込まれているおかげで、「これから」お金持ちになれる(例です)企業を知る機会を中々持とうとしません。私たちが10年前と比べてかなり平均賃金が下がっている企業もあるでしょうし、逆に10年前には存在していないような起業でもめちゃくちゃ利益を上げていて高給の企業もあるのだと思います。

ここで言いたいことは、「自分の価値観」と「職業選択・企業選択」は切り分けて考えるべきだということです。自分の価値観にあう企業かどうかは、それなりに社会のこと、企業のことを知らなければわかりません。

例えば三菱重工。先日長崎でリストラを実施するというような趣旨の報道がなされました。これは、大型客船事業の撤退に伴うものです。同事業のトップ企業が事業撤退するということは、市場そのものに今後将来性がないという判断なのかもしれません。安定とは何かということは改めて論じてみたいですが、大企業だからとか中小企業だからとかではなく、本質的には「その事業が世の中から求められているかどうか」が安定ということなのだと思います。このように、今行きたい企業は今後も求められ続けていくか知り、考え続ける必要があるのでしょう。

 

4. 最後に

書きなぐったようになってしまいましたが、結論は、「自分の価値観は自分を深掘りすれば見つかるかもしれないが、それに合う企業は、情報を知り考えない限り見つからないと思う」ということです。安定している企業?成長できる企業?みなさんに合う企業がどのようなところかは、皆さん自身が知っています。しかし、それが具体的にどこなのかは情報収取と考えることなくしてわかりっこないのです。

 

 

 

 

 

優秀な若手の特徴とは~『伝説の新人』読書録~

『伝説の新人』(集英社)を読んだ。「20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い」というサブタイトルにあるように、若いうちから社内で頭角を表すために意識すべきこと・行動すべきことが書かれている。「若いうちから活躍したい」と、多くの人が思うところだろうが、若手ならではの活躍(貢献)の仕方があるし、それが長期的には会社で必要不可欠な人材になっていくうえでの土台になると思う。今回は、本書をマインド・仕事の進め方という観点で整理してみた。

なお、以下の項目はすべて『伝説の新人』から引用にしたものである。

伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い

伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い

 

 

1. マインド

①相手の期待値を超え続ける

仕事とは、相手の期待に応えることである。したがって、優秀な人材とは、本質的には相手の期待を超え続ける人材のことを指すであろう。そのためには、まずは相手の期待を把握すること、そのうえで、常にその101%のパフォーマンスを出し続けることを自分に課す必要がある。(「1回の200%より、101%の継続が重要(本文より」))

 

②あらゆる仕事で当事者意識を持つ

当事者意識とは、自分の問題だという意識である。自分が関わっているあらゆる仕事を、自分が背負っているという意識を持つことで、主体的な問題解決につながる。例えば、ある小タスクを任されたとき、そもそもの仕事の全容、その目的・目標を把握していれば、小タスクのあり方や、もっと他のタスクの必要性に気付けるかもしれない。特に、組織として目指しているものを把握しなければならない。本文の言葉を借りれば、「責任者の問題意識を100%共有し、そのうえで責任者ですら考え割れなかったことを考え、行動に移す当事者意識の高さが重要」なのである。

自分より2つ階層が上の人が何を考えているのか知ることも、当事者意識の高まりの上では重要である。

2. 仕事の進め方

③仕事の切れ目以外で息継ぎをしない

仕事には切れ目があり、切れ目以外で息継ぎをしてはいけない。自分の仕事の流れを分解し、人間の忘却曲線も頭に入れて息継ぎをするタイミングを決めなければいけない。例えば、アポや会議の後の30分を、次回の準備の時間に充てることで、記憶定着度が高まり、効率的に準備を進めることができる。

 

④やるべきことを重要度・緊急度で分類する

やるべきことを重要度と緊急度で分けると、「A. 重要だが緊急でない仕事」と「B. 緊急だが重要ではない仕事」の優先順位付けに迷うことがある。そして、期日に終われBに取り組みがちになる。Aの仕事の割合を増やしていくためには、まずは手を動かすことが重要となる。まだ期日まで時間があるからと言って放置するのではなく、期日までのステップを明確にし、目の前のできることから手を付け始めることが重要である。手を動かし続けることで、重要だが緊急ではないことでも、少しずつ進めることが習慣となる。また、新人時代は、重要でない仕事はないと思っておく必要性も覚えておきたい。どんなに些細な仕事でも101%の結果を出し続けることで、次のチャンスが回ってくるのである。

⑤伝え方が成果を左右する

「伝える」ではなく、「伝わる」という意識を持つべきである。そして、相手に伝えるために考慮すべきことは、「誰に」、「何を」、「どのように」伝えるか、ということである。相手の特徴を踏まえて伝える内容のレベル感などを決め、伝達手段を決定することで、相手に「伝わる」コミュニケーションをすることができる。

 

⑥スキルを「盗む」

もちろん研修など、教わる機会もあるが、本来会社とは教わる場所ではない

また、標準的なスキルやマニュアル以上のパフォーマンスを発揮するためには、伝達するのが難しい力を、先輩たちから「盗む」必要がある。マニュアル化できない知識を得るためには、仕事ぶりを観察したりヒアリングしたりすること、CCに入っているメールを読むことなど、能動的に社員から学ぶ必要性がある。

「わからない」ことに耐え続けること

最近、鷲田清一氏の『おとなの背中』を読んで、ある一節に出会った。

https://www.amazon.co.jp/dp/4046532866/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_zfn1xbGKM7PH9 

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「ひとが勉強するのは、それこそ逆説的な物言いになるが、わからないという事態に耐え抜くことのできる知性の体力をつけるためでないのか。わからないものをわからないままに迎接するというわざを身につけるためではないのか。」

 

「生き方を軌道修正するためには、身につけている思考の初期設定を書き換え、フォーマットを変える必要がある。そのためには、新しいフォーマットをつくれるまで、ああでもないこうでもないと不確かな状態でいつづけられる思考の耐性が要る。無呼吸でどこまで深く潜ることができるか、それが験される。その験しの機会が、わたしたちにはなかなか許されない。ニュートラルでいられる場所、あるいは、ぐずぐすしている権利。それをわたしたちはもっと主張してよいのではないか。」

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「わからない」ことをわからないままにしておける強さ。上の2つの文章はその必要性を語りかけているように感じた。

私たちは、ブレない人に憧れる。確固たる信念やビジョンを求める。しかし、それはもしかするとただの「思考停止」かもしれない。自分が正しくないかもしれないという事実から、より良い答えを見つけられるかもしれないという事実から目を背けているだけなのかもしれない。

私はもっと、「疑う」ということを大事にしたい。「これで本当にいいのか?」と問い続けることを大事にしたい。

 

わからないことを問い続けたら、必ず自分の考えが「書き換わる」瞬間が来ると思う。自分の暫定解が崩壊する瞬間が来ると思う。そのプロセスを繰り返すことで、人は、重いと感じさせる言葉を、深いと感じさせる思考を、紡ぎ出せるのではないだろうか。

 

答えを出して突っ走ることは確かに重要だ。しかしそれはあくまで「暫定」解でしかない。この事実を忘れてはいけない。物事は、0か100かとか、YesかNoかとか、そんな風に単純に割り切れないことばかりだ。割り切れないモヤモヤを耐え抜く「強さ」は、ブレない「強さ」よりもよっぽど尊い気がする。