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ベンチャー企業で働く学生のブログ

東京のベンチャー企業でインターン中。就職活動やキャリア、読んだ本、ニュースなどについて、日々考えたことを発信していきます。読者登録はお気軽にどうぞ。

優秀な若手の特徴とは~『伝説の新人』読書録~

読んだ本

『伝説の新人』(集英社)を読んだ。「20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い」というサブタイトルにあるように、若いうちから社内で頭角を表すために意識すべきこと・行動すべきことが書かれている。「若いうちから活躍したい」と、多くの人が思うところだろうが、若手ならではの活躍(貢献)の仕方があるし、それが長期的には会社で必要不可欠な人材になっていくうえでの土台になると思う。今回は、本書をマインド・仕事の進め方という観点で整理してみた。

なお、以下の項目はすべて『伝説の新人』から引用にしたものである。

伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い

伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い

 

 

1. マインド

①相手の期待値を超え続ける

仕事とは、相手の期待に応えることである。したがって、優秀な人材とは、本質的には相手の期待を超え続ける人材のことを指すであろう。そのためには、まずは相手の期待を把握すること、そのうえで、常にその101%のパフォーマンスを出し続けることを自分に課す必要がある。(「1回の200%より、101%の継続が重要(本文より」))

 

②あらゆる仕事で当事者意識を持つ

当事者意識とは、自分の問題だという意識である。自分が関わっているあらゆる仕事を、自分が背負っているという意識を持つことで、主体的な問題解決につながる。例えば、ある小タスクを任されたとき、そもそもの仕事の全容、その目的・目標を把握していれば、小タスクのあり方や、もっと他のタスクの必要性に気付けるかもしれない。特に、組織として目指しているものを把握しなければならない。本文の言葉を借りれば、「責任者の問題意識を100%共有し、そのうえで責任者ですら考え割れなかったことを考え、行動に移す当事者意識の高さが重要」なのである。

自分より2つ階層が上の人が何を考えているのか知ることも、当事者意識の高まりの上では重要である。

2. 仕事の進め方

③仕事の切れ目以外で息継ぎをしない

仕事には切れ目があり、切れ目以外で息継ぎをしてはいけない。自分の仕事の流れを分解し、人間の忘却曲線も頭に入れて息継ぎをするタイミングを決めなければいけない。例えば、アポや会議の後の30分を、次回の準備の時間に充てることで、記憶定着度が高まり、効率的に準備を進めることができる。

 

④やるべきことを重要度・緊急度で分類する

やるべきことを重要度と緊急度で分けると、「A. 重要だが緊急でない仕事」と「B. 緊急だが重要ではない仕事」の優先順位付けに迷うことがある。そして、期日に終われBに取り組みがちになる。Aの仕事の割合を増やしていくためには、まずは手を動かすことが重要となる。まだ期日まで時間があるからと言って放置するのではなく、期日までのステップを明確にし、目の前のできることから手を付け始めることが重要である。手を動かし続けることで、重要だが緊急ではないことでも、少しずつ進めることが習慣となる。また、新人時代は、重要でない仕事はないと思っておく必要性も覚えておきたい。どんなに些細な仕事でも101%の結果を出し続けることで、次のチャンスが回ってくるのである。

⑤伝え方が成果を左右する

「伝える」ではなく、「伝わる」という意識を持つべきである。そして、相手に伝えるために考慮すべきことは、「誰に」、「何を」、「どのように」伝えるか、ということである。相手の特徴を踏まえて伝える内容のレベル感などを決め、伝達手段を決定することで、相手に「伝わる」コミュニケーションをすることができる。

 

⑥スキルを「盗む」

もちろん研修など、教わる機会もあるが、本来会社とは教わる場所ではない

また、標準的なスキルやマニュアル以上のパフォーマンスを発揮するためには、伝達するのが難しい力を、先輩たちから「盗む」必要がある。マニュアル化できない知識を得るためには、仕事ぶりを観察したりヒアリングしたりすること、CCに入っているメールを読むことなど、能動的に社員から学ぶ必要性がある。

「わからない」ことに耐え続けること

考えたこと

最近、鷲田清一氏の『おとなの背中』を読んで、ある一節に出会った。

https://www.amazon.co.jp/dp/4046532866/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_zfn1xbGKM7PH9 

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「ひとが勉強するのは、それこそ逆説的な物言いになるが、わからないという事態に耐え抜くことのできる知性の体力をつけるためでないのか。わからないものをわからないままに迎接するというわざを身につけるためではないのか。」

 

「生き方を軌道修正するためには、身につけている思考の初期設定を書き換え、フォーマットを変える必要がある。そのためには、新しいフォーマットをつくれるまで、ああでもないこうでもないと不確かな状態でいつづけられる思考の耐性が要る。無呼吸でどこまで深く潜ることができるか、それが験される。その験しの機会が、わたしたちにはなかなか許されない。ニュートラルでいられる場所、あるいは、ぐずぐすしている権利。それをわたしたちはもっと主張してよいのではないか。」

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「わからない」ことをわからないままにしておける強さ。上の2つの文章はその必要性を語りかけているように感じた。

私たちは、ブレない人に憧れる。確固たる信念やビジョンを求める。しかし、それはもしかするとただの「思考停止」かもしれない。自分が正しくないかもしれないという事実から、より良い答えを見つけられるかもしれないという事実から目を背けているだけなのかもしれない。

私はもっと、「疑う」ということを大事にしたい。「これで本当にいいのか?」と問い続けることを大事にしたい。

 

わからないことを問い続けたら、必ず自分の考えが「書き換わる」瞬間が来ると思う。自分の暫定解が崩壊する瞬間が来ると思う。そのプロセスを繰り返すことで、人は、重いと感じさせる言葉を、深いと感じさせる思考を、紡ぎ出せるのではないだろうか。

 

答えを出して突っ走ることは確かに重要だ。しかしそれはあくまで「暫定」解でしかない。この事実を忘れてはいけない。物事は、0か100かとか、YesかNoかとか、そんな風に単純に割り切れないことばかりだ。割り切れないモヤモヤを耐え抜く「強さ」は、ブレない「強さ」よりもよっぽど尊い気がする。